「21世紀能力」とプログラミング教育

前号の続きです。

ここでの「問題解決能力」とは、与えられた問題を教えられた方法で解いていく従来の能力ではなく、たとえば「短い時間でテストの点数を上げるには」といった大きなテーマに対し、「休み時間にできる一問一答形式のゲームを作る」といった個々の解決策を見つけ、それを実行する自分なりの方法を考える力を言います。

「論理的思考力」とは、問題を解決するための過程で、物事を整理して考える力を言います。授業のあと、疲れた状態でも興味を持てるのはどんなゲームなのか。休み時間の長さに合わせ、対戦型にして友だちと一緒にプレイすることで意欲をかきたてるなど、問題とそれについての対応策をさまざまなシーンを自ら想定し、検討する力です。

「創造力」とは、問題を解決するために必要な方法や道具をつくり出す力です。1ゲーム10問、時間を測ることで友だちと順位を競うといったルールと機能を備えたゲームを作る作業がこれにあたります。

プログラミング教育では、身近で簡単なテーマからこれらの力をくり返し使うことをトレーニングし、成長に合わせてより大きな社会的テーマに柔軟に取り組める能力を身につけることを目的としています。その能力があれば、子どもたちは世の中の急速な変化に対応し、それぞれが自分に適した働き方や生き方を見つけることができると考えられているのです。

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